世界遺産の私邸兼アトリエ|メキシコ・シティ

ルイス・バラガン(Luis Barragan)は20世紀を代表する建築家。彼の私邸兼アトリエは2004年に世界遺産に登録されました。世界遺産に登録されるほどの家とは、どんなものか気になり訪問してみることに。外観は写真の通り、高い外壁にいくつかの窓がついているだけ。ここは住宅街で、周囲の家も大差ない雰囲気。むしろ面白みを感じられないくらいですが、逆に中はどうなっているのか気になります。


ルイス・バラガン邸の外観写真


ガイドブックなどで、ルイス・バラガンの作品を少し見たことがありましたが、正直、それほど期待をしていなかったというのが正直なところです。しかし、この空間に入った瞬間から、強いインスピレーションを受けました。個人的には、その正体が「意外性」だったのではないかと感じています。一見、調和のとれた落ち着いた空間なのですが、部分ごとに目を向けると、アイデアを感じられたり、妙に気をひかれたりするのです。また、インテリアや小物は洗練されすぎていて、少し病的に感じるほど。中は想像以上に広く、多数の部屋があり、次の間に移るごとに、新しい驚きを得ることができました。


ただし、ひとつ気になることがありました。ルイス・バラガンは1902年~1988年を生きた人。なのに、部屋に雰囲気のいいレコードプレイヤーはあっても、テレビがひとつもないのです。建築家の彼にとってテレビがくだらないものであっても不思議ではありませんが、情報を得るのに必要な道具ではあったはず。そこで、そのことについてスタッフに聞いてみると、2~3台あったけど自分たちがどかしたとのこと。。。そうなると、その他にも、ディスプレイされるように置いてあった本も、彼が選んだものではないのではないかなど、あらゆる疑問が湧いてきました。空間のニュアンスが変わってしまい、彼の思想までがコントロールされてしまっているようで、非常に残念に感じました。


ルイス・バラガン邸への行き方は、メトロ7号線のConstituyentes駅から徒歩数分。ただの住宅街なので、ここで本当によいのか不安になるかもしれませんが、入り口には小さな看板がかけられているのでわかると思います。注意したいのは予約が必要なこと。ガイドブックにも、事前にメールでコンタクトが必要とありますが、その通りです。

ただ、スペイン語や英語で予約するのは、ちゃんと予約できてるかも不安ですし。そこで利用したのがオプショナルツアー。こちらで申しこめば、簡単です。

 

メキシコのオプショナルツアーはこちら。

 

また、料金が150ペソ必要です。国立人類学博物館やテオティワカンがが51ペソであることを考えると、かなり高く感じます。その上、写真撮影は一切禁止。また、内部の見学には、スタッフが決められた順序を、ずっと案内してついて回るため、自分のペースでじっくり見学しにくかった印象があります。平日の開館時間は10:00~14:00と16:00~18:00までの間、土曜日は~13:00まで、日曜は閉館と、世界遺産にしては、非常に不親切です。とは言っても、非常に興味深い場所なので、建築やインテリアをみるのが好きな人、アートが好きな人にとっては訪れる価値のあるおすすめの場所です。近くにはビラルディ邸もあるので、こちらもぜひ。