コヨアカン地区のふたつの家

コヨアカン地区、サンアンヘル地区は、静かな住宅街であるとともに、フリーダ・カーロゆかりのスポットやミュージアム(ムセオ)が点在するエリア。ですが、フリーダ・カーロ博物館まで行くのは、交通の便があまりよくありません。メトロ3号線のCoyoacan駅からだと、結構歩きます。


レオン・トロツキー博物館私がこの日、最初に訪れたのは、レオン・トロツキー博物館。ロシアの革命家だったトロツキーはスターリンとの政争に敗れ、リベラの支援によりメキシコに亡命することになりました。ところが、スターリンに命を狙われるトロツキーは、高い壁や見張り塔に囲まれた家で暮らさなければなりませんでした。その甲斐は虚しく、結局はスターリンの手によって暗殺されてしまうことになります。トロツキーの秘書の姉の恋人になりすました男が、数カ月間トロツキーの家に通い、親交を深めた上で、自分の論文を読んでもらっている時に、背後からピッケルを打ちおろしたそうです。


トロツキーの家の中レオン・トロツキーミュージアムの中には、彼の写真や遺品が飾られた展示室と、住居の部分にわかれます。やっぱり興味深いのは住居部分。高い壁に囲まれているだけでなく、家は狙撃を恐れてか、家の窓は全て塞がれています。庭は緑を感じられるような、心の休まる空間。ここでの彼の生活を想像しながら、鳥のさえずりをきいていると不思議な気持ちになります。ちなみに、庭にはトロツキーのお墓があります。死んでも高い壁の中、というのは、どんな気分なのでしょうかね。


フリーダ・カーロ博物館の青い壁続いて、フリーダ・カーロ博物館へ。ここは、彼女の生家であり、晩年、ディエゴ・リベラと暮らした場所であり、息を引き取った場所でもあります。トロツキーの家からは、徒歩数分の距離。こちらは、青い壁が印象的です。フリーダ・カーロの遺品や彼女のセンスを感じられるインテリアも興味深いのですが、最大の見所はなんといっても「ViVA LA ViDA」という作品。日本語に訳すと「生命万歳!」で、彼女の最後の作品となったものです。テーブルの上にスイカが描かれているだけなのですが、生命感に満ちあふれています! この感動は、もしかしたら、事前に読んだエピソードやタイトルに引きずられているだけなのかもしれない、疑い深い私は一瞬そう考えますが、いや、間違いなく、素晴らしい作品なのだと思い直します。


実は、フリーダとトロツキーは、恋に落ちていた時期がありました。それより昔、夫のリベラはフリーダを裏切り、彼女の妹と関係を持ちました。

 

コヨアカン地区まで自力で行くのが面倒な人はこちらのツアーが便利。青い家、ディエゴとフリーダの家、ソカロ広場などをまとめて回れます。

メキシコのオプショナルツアー

 


セントロ・コヨアカンコヨアカンの駅前には、「セントロ・コヨアカン」というショッピングセンターがあります。清潔で綺麗な店内は、日本のショッピングモールの中とほとんど変わりません。一瞬、自分がどこにいるかわからなくなるほど。それほど、面白いものは売っていませんが、フード・コートもあるので、休憩がわりに立ち寄ってみるといいと思います。